シロアリ駆除の料金は、安ければ良い。本当にそうでしょうか?このサイトでは、優良なシロアリ駆除業者を探すために「実績(創業年)」にもこだわりました。
TOP » シロアリ駆除とは?依頼する前に知っておくべきこと » シロアリ駆除の安全性と健康被害について

シロアリ駆除の安全性と健康被害について

シロアリ

シロアリ駆除に使われる薬剤は、業者によって異なります。何を使うのかは、調査をしてから決定することが多いです。

どんな状態になっているのか、被害の大きさによっても変わりますし、シロアリの種類、またどんな駆除方法を望むのかによっても違うでしょう。

シロアリ駆除を行う際に見過ごせないのが、使用する薬剤が原因となるアレルギーのリスクです。

薬剤にはシロアリの死滅や侵入予防効果がありますが、これが人体にどのように影響するのか、正しく見極めた上で、依頼先の業者を決定すべきです。

成人には影響が無いと判断されても、乳幼児、高齢者、妊婦はどうなのか、犬や猫などペットはどうなのかなど、薬剤の危険性を十分に見極める姿勢が欠かせません。そのためには用いる薬剤の成分に関する正確な基礎知識を蓄え、いつでも確認できる体制を整えておくことが大切です。

シロアリの駆除に使用する薬剤の安全性について

シロアリ駆除に使用する薬剤をはじめ、防蟻・防腐剤などは、製造者や使用者が自主的な判断で、製造や販売、使用されています。そのため、何か明確な基準があるわけではないのですが、中には毒性がとても強くて、健康に被害をもたらしてしまう薬剤もあるのが現状です。

ずっと暮らしていく家だからこそ、シロアリは何とかしたいけど薬剤の不安もある…と考えると、ためらってしまいますよね。

日本しろあり対策協会では、薬剤の安全性を確保できるようにといった働きかけをしています。この協会は、効果・安全性などの適格性を評価したうえで、薬剤の認定を行っています。

依頼する側、そして作業する業者側、どちらも安心できるような薬剤の普及に努めているため、協会が認定している薬剤を使っている業者を選ぶことで、安全性の高い薬剤を使用できるでしょう。

主な薬剤

土壌処理剤

地中を通って家の中に侵入してくることが多いため、建物の土壌を薬剤で処理すると、シロアリの予防ができます。

通常住宅を建てる土地には、既にシロアリが生息していると考えられます。土地に接する形で木が存在すれば、シロアリはそこに集まります。防蟻効果を持つ土壌処理剤を土壌に散布します。強い殺虫効果を持つフィニルピラゾール系化合物のピリプロール、クロアチニジンから、臭気が少なく人体へのリスクも低いとされるハチクサンを主成分とする製品まで、それぞれ特徴が異なります。

これら土壌処理剤は一般市場でも流通しており、直接調達することも可能ですが、散布時に直接肌に触れぬよう、細心の注意が欠かせません。

ここで確認しておきたいのが、土地が持つルーツです。かつては湿地帯で、現在は住宅地域である場合には、注意が必要です。また近くに池や田んぼがある場合も同様です。太陽光が当たりにくく、風通しが悪く、高温多湿な環境をシロアリは好みます。

木部処理剤

家の土台となる木材の表面に薬剤を噴きつけることで、シロアリが棲みつくのを予防したり、駆除したりします。

防蟻効果を持つ成分として、毒性が強い有機リン系、ピレスロイド系の殺虫剤が含まれた製品も数多く市販されており、人体への悪影響が無視できません。木材に噴きつける、あるいは塗布することで、シックハウス症候群に準ずるアレルギー症状が出る可能性が想定されます。

シロアリ対策を目的で噴きつけた薬剤は、全てが吸収される訳ではなく、表面から含有成分が揮発されます。結果室内空気が殺虫効果を持つ成分で汚染され、体質が合わない場合、アレルギー症状が出てしまいます。[注1]

症状には個人差が見られますが、シックハウス症候群の主たる原因とされるホルムアルデヒドによるアレルギーに準じる、鼻水、アレルギー性鼻炎、咳、小児喘息、アトピー性皮膚炎などがあげられます。[注2]

[注1]株式会社ピコイ:シロアリ駆除用薬剤によるアレルギー、赤ちゃんや小さな子供、妊婦への影響は?

[注2]化学物質過敏症とシックハウス症候群を考える:シックハウス症候群の原因となる化学物質

薬剤の主な成分

フェニルピラゾール系(危険)

高い効果がありながら緩やかに作用するため、ドミノ効果と呼ばれる、違うシロアリに付着して作用する効果も高いです。

害虫の神経系統の働きを抑制する殺虫剤の主成分として多く用いられています。

有機塩素殺虫剤とメカニズムが類似していますが、環境汚染の心配が少ないため、多くの市販品に用いられています。古くからの農薬の主成分としても知られています。

フェニルピロール系(危険)

シロアリの呼吸障害を引き起こして退治します。

紫外線で分解されやすい特性がありますが、それ以外ではアルカリ条件下において安定した効力を発揮。シロアリ駆除だけでなく予防にも適用可能です。殺蟻能力にすぐれ、土地吸着性能も良く、環境への負荷が低いことからも、土壌処理剤の有効な主成分としても用いられています。

散布、噴きつけ、塗布などの作業に際しては、丁寧な施工を要します。そのため、専門家に委ねることで、より安全かつ確実な効果が期待されます。

有機リン系化合物(危険)、カーバメート系(危険)

シロアリを過剰な興奮状態にさせることで死滅させます。室内の空気も汚染するため、人などにも毒性が高いです。

光や熱に強く高い殺虫能力で知られるカーバメート。屋外での使用に際しても、その効力の持続が期待できることから、シロアリ駆除以外にも、農薬や除草剤としても使用されています。

揮発性があるため室内での使用に際しては、十分を心がけてください。また作業環境を十分整えたつもりでも、アレルギー症状を引き起こしてしまった事例があります。

アレルギーの具体的な症状として、喉の痛み、頭痛、吐き気や悪心や嘔吐、目の刺激や痛みなどが挙げられ、複数の症状を訴える人も少なくありません。また気分や体調が悪いなど、全身の健康状態の低下を訴える事例も見られます。

またアレルギー症状の原因が白アリ駆除薬剤だと推定できる場合、その主成分が有機リン系である確率が高いのも特徴です。ちなみにクロルピリポスが最も多く、他にホキシム、ピリタフェンチオン、テトラクロルピンホスも、アレルギー症状との因果関係が考えられます。

ピレスロイド系(比較的安全)

蚊取り線香

けいれんや麻痺を起こさせて、シロアリを退治します。人に与える毒性は低いです。

ピレスロイドは白花中除菊(除虫菊)に含まれる、有効成分の天然ピレトリンの総称です。除虫菊は蚊取り線香の原料としても使われています。

ピレストロイドは、日本でも100年以上前から、殺虫剤として活かされ続けていますが、そのメカニズムに関しては、未知の部分も少なくありません。

現時点ではシロアリなどの害虫の中枢および末梢神経系に影響を与え、ナトリウムイオンチャンネルをかく乱させることで、正常な神経伝達を阻害するという説が有力です。

この一連の作用は、昆虫の体内では即効性があり、麻痺した神経伝達からの反復興奮、興奮伝導を抑制し、全身の痙攣や麻痺を生じさせます。

このようにピレストロイドは昆虫にとっては大変危険な神経毒であり、殺虫剤として多くの製品に用いられています。ちなみにこの毒性は他にも魚類、両生類、爬虫類に対しても効果があるため、これらを飼育する環境下での使用は危険です。

ピレスロイド様(比較的安全)

ピレスロイド系と似た作用を示すものです。

天然ピレトリンだけでなく、これらに類似した合成化学物質の合成ピレスロイドも、ピレスロイドに含める、もしくはピレスロイド様という総称されています。

ちなみに近年各種製品に使われているのは、天然ピレストロイドの構造を元に、人工的に開発されたピレストロイド様が圧倒的です。合成成分ですので多くの種類が開発されており、対象となる昆虫にあわせたピレストロイドが選択され、主成分として用いられています。

ピレストロイド系、ピレストロイド様に属する成分は、人体にとっては安全とされており、その理由として極めて高い選択毒性があげられます。ちなみに選択毒性とは、特定の種類の生物にだけ強い毒性を発揮する性質です。

生物の身体の代謝のメカニズムは各々異なっており、その違いゆえに毒性にも違いがあります。たとえば犬猫を飼っておられる方であれば、タマネギを与えてはならないのは周知の通りですが、これもタマネギの含有成分の中に、犬猫にとっては体内で強い毒性を発揮するのがその理由です。

ピレストロイドは昆虫に対しては極めて強い毒である一方、人間をはじめとする混血動物すなわち哺乳類や鳥類にはほとんど無害です。

体内に侵入しても、酵素が速やかに分解から代謝するため、毒性が健康上悪しき影響を与える状態には及びません。また人間の神経系は昆虫と比較して格段に複雑で、中枢神経に作用する前に解毒されてしまいます。

空気や熱に触れると分解しやすく、室内で噴霧した後に残留や拡散することなく、アレルギー症状が生じるリスクが極めて小さい殺虫成分です。

ネオニコチノイド系(比較的安全)

ニコチンに似た構造をしている薬剤で、シロアリを興奮させます。人に与える毒性はとても低いですが、水に溶けやすいため、土壌に流出する際は注意しなくてはいけません。

ネオニコチノイドは現在世界中で一番多く使われていますが、市場に供給されたのは1990年代以降と、その歴史は比較的浅い殺虫剤です。その毒性は昆虫には強い選択的な神経毒性を発揮する一方、脊椎動物には極めて弱く、人には安全な成分とされています。

ちなみにネオニコチノイドに属する化合物は、アセタミブリド、クロチアニシン、イミダクロプリド、チアクロプリド、ジノテフラン、チアメトキサム、ニテンピラムの計7種類です。これらが主成分の殺虫剤や農薬が、数多く国内で流通しています。